ダイバッチョの日記

ダイビングと筋トレを中心に、海に関することやトレーニング器具などについて主に発信していきます!

船と車の違いを徹底解説!!!

小型船舶操縦士の私が、

船と車わ何が違うのか」「車にあって船にないもの」「海にも交通ルールはあるのか」など解説していきます。ぜひ最後まで読んで見てくださいね(*´﹀`*)

 

目次

 

 

 

船にはブレーキがない!!

自動車にはブレーキやサイドブレーキがついていて、いったん 停止すれば、よほどのことがない限り動くことはありません。しかし、水上に浮かんでいる船舶の場合はそもそもブレーキがないため、動いている状態から停止させるためにはかなりの距離が必要です。そして、停止後もアンカーをうったり、ロープで浅瀬に係留したとしても、場合によっては流されてしまうこともあります。

 

船はひとりぼっち。。

陸上で自動車が故障したり事故を起こしてしまったり、氷雪などによる路面状態の悪化で走行不能となってしまっても路肩などの安全なところに停止して、救助を待つことですぐに救急隊や警察がかけつけてくれます。

しかし、水上にある船はそもそも陸上から孤立している上、潮流や波風にさらされたりするので、何らかの非常事態が発生しても救助には時間がかかります。故障で停止してしまうと、流されて、救助が益々困難になります。

このため、通信手段の確保は必要不可欠です!

 

潮流、風雨、波浪、霧などの影響

自動車を運転する時も、路面が凍結したり霧や雨で視界が悪い時には運転を控えることが必要ですが、水上を走る船は自動車以上に自然環境の影響を受けます。例えば、陸上では交通の妨げにならないような視界であっても、水上では目標物が遠くにあるため、いったん視界が悪くなると自分の位置がまったくわからなくなってしまうこともあります。逆に、天気が良くても太陽の水面反射が強かったり波が高かったりすると、水面上に浮いている漁網やブイ、ゴミの状況がわからない場合があります。

自動車と違い船舶は出航前の情報収集がとても重要です、出航してから天気の変化に気づいても手遅れな場合があります。

 

水上には道路もないし、速度制限もない!!

陸上には道路と車線があり、自動車は道路の上を決められた通行区分に従って走行します。運転ミスをしない限りいきなり対向車と衝突することはありません。

しかし、水上には道路はありません。右側通航が万国共通の原則ですが、1部の水域を除き、基本的にはどこでも自由に航行することが出来ます。このため、対向船、横切り船、追い越し船など、360度全方向から衝突の恐れがある相手船が現れその時々におおじた適切な判断をしなければなりません。また、水上は原則として速力の制限はありませんがら周囲に迷惑のかからないように安全な速力が求められます。

 

水上では位置確認が困難

陸上の道路では、行き先を示す標識や、街並みなど周囲の状況を確認することで、自分の向かっている方向や位置を比較的簡単に確認することができます。

水上にも信号や標識はありますが、それらは大型船の航行を想定して設置されていて、数が少なく、沿岸付近にしか存在しません。

なので、小型の船舶は自分の位置や向かっている方向が分かりずらいです。

特に夜間などは、自動車はヘッドライトで照らされた車線や周囲の状況を確認しながら安全に走行することが出来ます。

しかし、道路や車線がない水上ではヘッドライトをつけても行き先は分からないし、街並みのない真っ暗闇の中では、自分がどこを走っているかを確認することすら極めて困難になります。

 

水上には様々な利用者がいる

陸上では道路と道路以外のところが明確に分かれていて、道路も歩行者が通行するところと自動車が通行するところでわかれているなど、利用者に合わせて場所が明確に分かれています。

しかし、水上では利用区分が必ずしも明確になっておらず、大型タンカーや貨物船・旅客船、ボートやヨット、水上オートバイなどのレジャー用の船舶、漁船や作業用船舶など、様々な目的で多種多様な船舶が混在して航行しています。さらに船舶だけでなく、遊泳者やボートやセーリングなどを楽しむ人々もいます。

これらの水域利用者の中でも、モーターボートや水上オートバイなどの小型船舶は運動性が高いため、ほかの利用者の妨げとならないよう率先して避航しなければなりません。

 

以上のことは、水上交通の代表的な例ですが、このように、陸上と水上はそれぞれ交通環境や交通条件が全く異なります。

 

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。